潰瘍性大腸炎のステロイド治療は特発性大腿骨頭壊死症と因果関係はあるのか

| 福井県

雪道を歩行中にスリップしてしまい、足をひねって転倒してしまった。
転倒後、右足の股関節に痛みはあったが、すぐに良くなるだろうと思って市販の湿布を貼っていた。
しばらくしても痛みは良くならず、右足股関節の痛みは酷くなる一方だった。
レントゲン検査やМRI検査を行ったところ、特発性大腿骨壊死症だったが、現時点ではすぐに手術を行う必要はないと言われた。
鎮痛剤や湿布剤などを処方されて経過観察されていたが、次第に鎮痛剤も効かなくなるほど両足の痛みが酷くなった。
レントゲン検査やМRI検査を行うと、両足の股関節が壊死していると言われ、右人工骨頭置換術を受けた。
初診日よりも5年前に潰瘍性大腸炎で入院しており、ステロイド治療を2週間程受けていた。
潰瘍性大腸炎の初診日には国民年金の被保険者であり、特発性大腿骨頭壊死症の初診日は厚生年金の被保険者であった。
ステロイド治療と今回の傷病との間に因果関係があるとされた場合は、障害基礎年金の請求になるため、障害の程度は不該当とされる。
医師にステロイド治療との因果関係を確認すると、因果関係は明らかではないという話だった。
診断書には、既往症として「潰瘍性大腸炎」とされ、傷病の原因または誘因は「不明」という内容となった。(障害厚生年金3級)

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